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モバイルアプリの多言語化(ローカライズ)対応

公開日:2022年04月12日 カテゴリー:TOPICS タグ:

iOS/Androidアプリは、主にそれぞれの公式アプリストアである、App Store/Play Storeからユーザーに配信され、ユーザーは気に入ったアプリをインストールして利用します。

この際、アプリを配信する側は配信先の国”を選択でき、ストアが存在している全地域に配信することも、日本国内など地域を絞って配信することも可能です[1]

これらのアプリは国を超えて提供することが可能ですが、仮にアプリのコンテンツが日本語にしか対応していない場合、外国のユーザーはアプリ利用をやめてしまう可能性があります。

[多言語アプリの可能性]

モバイル端末のシェア率は、世界的にみても増加傾向にあります[2]

もちろん、日本人のみをターゲットにしているアプリであれば、多言語化のメリットは少ないですが、そうではない場合、アプリの多言語化を行うことで、非常に多くのユーザーに使ってもらえる可能性があります。

また、アプリ提供者が想定していない国・地域でダウンロード数が伸びることもあり、多言語化を通して、アプリのどの機能がその国・地域に受けたのか、といった解析を行いアプリアップデートの方針など、戦略を検討することもできるかもしれません。

[多言語アプリのコスト]

一方で、多言語化を実施するためのコストを考慮しなければなりません。

当然ですが、対応する各言語の翻訳データが必要となります。アプリ内で表示する文言はもとより、場合によっては画面デザインも調整が必要となることもあります。

[最近の多言語アプリの実例を踏まえて]

最近弊社でも開発に参画し、先日多言語対応リリースしたホームページ作成アプリ「Crayon」(運営: 株式会社ハンズ)があります。こちらのアプリの多言語対応の際、今までのデザインにメニューボタンなどの単語が収まらない問題がありました。Crayonでは今回、日本語を含め24言語に対応を行ったため、翻訳言語が多いことから、各言語での翻訳データ調整などが何度か発生しました。日本語には「漢字」という文字があり、他の言語と比べて比較的1単語が短く済むことがありますが、アルファベット等、他の言語に翻訳すると、1単語が長くなることがあるためです。

また、多言語対応以降のアプリアップデートにおいて、新たに表示する文言が増えた場合は、対応した言語の翻訳データが毎回必要となり、アップデートの際の手間が増えてしまうことも挙げられます。多言語化する際の対象言語は、このような点も踏まえ検討すると良いでしょう[3]

[多言語対応の技術的な概要]

少し技術的な部分の話になりますが、実際にiOS/Androidアプリで多言語対応を行う時の対応の流れを簡単にご紹介します。

アプリ内で使われている文言(翻訳すべき文字)をピックアップし、インデックスと翻訳した文字が対になる、辞書データのようなものを言語ごと作ります。

その後、辞書データに対し翻訳した文言を当てはめ、アプリから文言を参照するときはインデックスを引くことで、各言語の文言が表示されるイメージです。

要件や、前述したデザイン調整などもあるため、上記以外の対応も必要ですが、基本部分の簡単な流れとしてはこのような形です。

[まとめ]

さて、今回はアプリの多言語化について簡単にまとめました。多言語対応を行うことで、今以上のダウンロード数、ユーザー数を獲得できるチャンスがあります。この機会にアプリのグローバル進出を見据えた検討を行ってみてはいかがでしょうか。

本文中で多言語対応事例として挙げさせていただいた「Crayon」はiOS/Android版がリリース中です。

※ここにAppStore / PlayStoreのリンクを貼ります.

記事作成日:2017年4月2日


[1] App Store, Play Storeの配信可能国は、下記公式ページから確認可能です。

App Store Territories and Localizations – iTunes Connect Developer Guide (英語)https://developer.apple.com/library/content/documentation/LanguagesUtilities/Conceptual/iTunesConnect_Guide/Appendices/AppStoreTerritories.html

  • Google Play ユーザーへの配布がサポートされている国や地域 – Google Play デベロッパー ヘルプhttps://support.google.com/googleplay/android-developer/table/3541286

[2] パソコンなども含めた全端末に対するWeb解析での統計ですが、世界的にみてもiOS, Androidを利用しているユーザーは年々増加傾向にあります。

  • StatCounter – Operating System Market Share Worldwide (Jan 2014 to Jan 2017); 2017/03/30閲覧.http://gs.statcounter.com/os-market-share#monthly-201401-201701

また、各国ごとのスマートフォン利用率の統計でも年々増加傾向にあります。

  • Consumer Barometer with Google – “Percentage of people who use a smartphone.”のグラフ参照。リンクは日本のグラフ。ページ左上のリストから国変更可能。(2017/03/30閲覧)https://www.consumerbarometer.com/en/trending/?countryCode=JP&category=TRN-NOFILTER-ALL

[3] Wikipediaには、言語の使用割合などがまとまっているページがあります。参考までにご紹介します。

インターネットにおける言語の使用 – Wikipedia

ネイティブスピーカーの数が多い言語の一覧 – Wikipedia

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